14May
自然には治らない猫疥癬
温かい季節に猫がかかりやすくなる病気というと、多いのは「疥癬(かいせん)」ではないでしょうか?
疥癬はかかった当初は目の周辺や耳・頭部の部分の毛が少しづつ抜けていき、抜けた皮膚の部分が岩のようにごつごつとしてきたり、赤い発疹ができたりします。
そのままにしておくと、疥癬の範囲がじわじわと広がっていき背中や腹部にまで進行していき、かゆみのあまり爪で皮膚を引っかいて流血を起こし、そこから雑菌が入ってしまい、膿んだり敗血症になってしまうこともあります。
ムダ毛が抜けた場所の皮膚がたるんできたり、かさぶただらけになるので、まるでゾウの皮膚のようにごわごわになってしまうので、頭や顔周辺を盛んにひっかくようになったり、頭のてっぺんや耳の毛が抜けてきたら、決して自然治癒することはありませんので、病院で診察してもらった方がよいでしょう。
この疥癬の原因は、皮膚の下に寄生するヒゼンダニが原因です。人からなでられることでも感染しますが、もっとも多い感染経路はノラ猫を介したものが多いようなので、ご近所で多頭飼いをしている、またはノラ猫が多い場合には気をつける必要があります。
飼主さんの中にはー
ご近所の猫やノラ猫と仲良くしていた結果、3匹いるうちの2匹が頭部と耳もハゲてしまい、注射を2週間に1度3回程度打ってもらい、フロントラインも定期的にするようになりました。
という事も有るようです。外飼いの場合は、より万全な予防が必要です。
疥癬を予防するには、こまめな掃除とフロントラインが一番。もし見つかった場合には、猫がいる部屋を徹底消毒しましょう。
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