7May
意外に怖い毛玉の蓄積
猫は、自分の体を舐めてお掃除するグルーミング行為をしますが、その時抜けた体毛を飲み込んでしまいます。
飲み込んだ毛は、本来ならばウンチとして排泄されるのですが、沢山の毛が胃に貯まると、胃腸の働きが悪くなり猫自身も不快な為、吐き戻します。
更に、この吐き戻しが出来ないと胃の中に毛玉(ヘアボール)が貯まり食欲不振や便秘を起こす「毛球症」となります。便秘が続き、食欲不振に陥ります。嘔吐を繰り返し全く食べられなくなる事も。
毛玉の大きさが数センチになると手術が必要な場合も。通常のレントゲンでは毛が写らないため、検査はバリウムによる造影が必要です。
長毛種の便秘は要注意です。夏毛・冬毛の生え変わり時期は小まめにブラッシングをしてあげましょう。
毛玉排泄は食物繊維
それでも飲み込んでしまった毛玉を体外へ排出するには、体に負担が少ないのはやはりウンチとして、排泄する事です。
毛玉対策用のフードもドライフードが主流です。最近では成猫用の毛玉対策ウエットフードやおやつも販売されています。
いずれの毛玉対策用フードも、その特徴は食物繊維を多く含んでいる点です。
胃腸の動きを活発にして便通を促進してくれます。
猫草は胃腸を刺激して吐き戻しを促進する効果はあります。ただ、毛玉を排便させる効果は薄いので食事のケアが重要です。
便通チェックを欠かさずに
やはりポイントになるのはトイレチェックです。トイレチェックは家庭で毎日出来る健康診断。毎日の便通をチェックし、便の大きさを把握する事で異常に気付きやすくなります。
特に長毛種は便秘傾向にあると思いますが、その多くは毛玉が原因かもしれません。獣医さんなどにも相談して食事を替えるなどの細やかなケアで健康維持を図りましょう。
また、食事を変えなくても舐めるタイプのサプリメントも販売されています。与える回数を調整することで、赤ちゃん猫から成猫まで使えます。
最近吐き戻しが多いな と感じる時や、毛の生え変わり時期に使ってみるとよいでしょう。