11Feb
膝蓋骨脱臼(しつがいこつ だっきゅう / パテラ)。膝蓋骨(しつがいこつ)は「後ろ足の膝(ひざ)のお皿」を指し、後ろ足の膝(ひざ)のお皿が中心から内側に外れる場合(内方脱臼)と、外側に外れる場合(外方脱臼)があります。
チワワ、ポメラニアン、トイプードル、マルチーズ、ヨークシャテリア、パピヨンなどの小型犬に多いと言われており、内側に外れる内方脱臼の症例が多いようです。
膝蓋骨脱臼になる原因
膝蓋骨脱臼は「生まれつき(先天性:せんてんせい)」の場合と日常生活でなる後天性(こうてんせい)があります。
先天性は少ない
生まれつき骨格に問題がある遺伝的疾患。早期発見で、居住空間の見直などの対策をたてると、良い状態を長く保てる子も。後天性との区別がつきにくく、先天性の診断が出る例は少ないとされています。
日常生活で発症しやすい
住まいや食生活に問題がある場合や、高いところの落下や打撲が原因。ソファから落ちた等、打撲で痛みを伴う場合は鎮痛剤が投与され、様子を見る場合もありますが、膝蓋骨(しつがいこつ)まわりの靭帯損傷を伴うなど重傷の際は手術を勧められるケースも。
膝蓋骨脱臼の症状
- ちょっとした段差につまづく
- 足を引きずる動作をする
- 後ろ足を上げて3本で歩く
- 急に痛がる
- 足の変形(グレード3以上)
- 歩けなくなる(グレード4以上)
防止対策
・フローリングをコルク、クッションフロアなどの滑りにくい床に変える。また、畳の上も滑る場合がある為、畳の部屋には入らせないなどの対策を。
・ソファや階段に上らせない。
・爪をこまめに切り、見落としがちな肉球周りの毛もカットする。
予期しない動作(着地した場所が柔らかなソファー)や、グリップの効かない滑る床等、日常走り回る場所が犬の体の構造に適していない場合に、頻発するようです。小型犬に多いのも室内での生活がほとんどの上に、体重が軽く良く跳ねる事が原因です。
治療と費用
治療
グレード3以上の症状は手術の診断が出る例も珍しいことではありません。
手術は保険が利きますので小型犬を飼育する場合は、「外科に強い獣医さんがあるか」も確認しておきましょう。また、手術よりも、術後管理の方が大変な場合も多いようです。獣医さんから生活アドバイスに付いても予め聞いておく方が良いでしょう。
膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼の重症度は段階に応じて4つのグレードに分かれていますが、どの段階で手術を勧められるかの判断は各病院によってさまざま。一般的には3以上で手術になる事が多いようです。
健やかな毎日を少しでも長く保ってあげる為にも、かかりつけの動物病院の早期診断を受けておくと安心ですね。定期検診を怠らない事で大きな怪我を予防できます。
手術費用
一般的な手術費用は症状により異なりますが、10万から30万円以上する場合も。急な出費にも対応できるペット保険に入っていれば安心できます。
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