21Jul
ノルウェージャン・フォレストキャットとは「ノルウェーの森の猫」。その名も示す通り、寒冷地帯発生の猫で、寒さに耐える大変豊かな長毛のダブルコートの被毛が、耳の中からしっぽの先まで覆われています。
皮脂で被毛がコーティングされており、防水されています。
防水の為の皮脂は、放置すると汚れや皮膚炎の原因となります。定期的なシャンプーで清潔にしてあげたほうが良いでしょう。
豊かな長毛もその分だけ、飲み込む毛が多いという事です。
飲み込んだ毛が原因で便秘になる事が多いため、毛玉対策用の食事や、抜け毛処理のためのブラッシングは必須と言えます。
また、防寒に優れた体質は、日本のように湿度/温度が高い夏は熱中症になりやすく注意が必要です。
通気性が湿度に奪われると内部の熱が排出できず、体温が高くなる傾向にあります。平熱も他の猫種より高いことが多くあります。
体格がよく、よく食べるため、太りやすく脂肪を溜め込みやすい体質です。そのため、さほど暑く無い日でも熱中症に掛かる場合があります。
猫が快適に過ごせる温度は18度~28度と言われていますが、ノルェージャンの場合 25度程度でも暑く感じるようです。
住んでいる地域にもよりますが、ノルウェージャン・フォレストキャットのオーナーさんはサマーカットする方も多いようです。経済的ですし、猫の負担も減ります。
それでも外出時には空調をつけて調整してあげる必要があります。
ノルウェージャン・フォレストキャットは「眼瞼内反症」という瞼が内側に反り返る症状が出やすいといわれています。
まつ毛や瞼の被毛が眼球を刺激し、角膜炎や結膜炎の原因となります。
目を気にする素振りをみせるようになったら早めに診察を受けましょう。
遺伝性疾患としては「グリコーゲン貯蔵病」という肝臓に貯蔵されたグリコーゲンを分解できなくなり、血糖値が下がり神経症などを引き起こす病気があります。
基本的には、寒冷地を耐え抜いてきた強い猫種ですので、病気にも強い猫種です。