19Jul
シンガプーラは世界で最も小さく、最も鳴かない猫と言われています。
以前は成猫でも2㎏ほどにしか成長しなかったのですが、近親交配が減り現在では3~4㎏になります。
短い被毛で、毛に濃淡の帯がある美しい毛並みです。寒さには弱いので注意しましょう。
シンガポールで自然発生した猫ですが、下水溝で生活していたと言われ、「ドレインキャット」と呼ばれていました。
現在では、「妖精」に揶揄されています。
短毛種ですが、穏やかな性格で静かな環境を好みます。
少し神経質な所がありますので、ストレスを与えないよう環境に配慮しましょう。
シンガプーラの遺伝子性疾患として、近年「ピルビン酸キナーゼ欠損症」が見つかっています。
この病気は、赤血球の生存に欠かせない酵素の一つのピルビン酸キナーゼが、先天的に欠損し溶血性貧血をおこしてしまいます。
継続的に起きる貧血で、だんだんと元気を無くしたり食欲が減退したりします。
この遺伝子疾患は、常染色体劣勢遺伝ですので両親共にこの遺伝子をもっている場合にしか遺伝しません。
近親交配が減っているのは、このような先天的な疾患を持ち苦しむ猫を減らす為には大変重要な事なのです。
他には、皮膚疾患に罹りやすい猫種ですので、ストレスやアレルギーを始め花粉やカビにも気を付けてあげましょう。
シンガプーラの平均的な寿命は10~16歳といわれています。環境に気を付けて、快適に長生きしてほしいですね。