23Apr
老後を考える年齢の愛犬。後ろ脚を引きずったようなフラフラした歩き方になってきたものの食欲はあり、老化のせいだと思い様子を見ていたら症状は悪化。食欲もなくなり水さえも受けつけなくなってしまい病院に連れて行くと、椎間板ヘルニアの診断が出されたという例も。
考えられる病気
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは人間にも患者の多い病気。椎間板が脊髄を圧迫し痛みが生じ、麻痺してしまうこともあります。ダックスフンドなどの足が短い犬種や肥満になりやすい犬種に多いと言われ、症状が進行すると歩行困難になる場合も。
軽いねんざ
目を離したすきにソファーから飛び降りて足をねんざした、と思いがちなびっこを引く症状も油断大敵です。ただのねんざなら大丈夫と思って放置していると良くなるどころかどんどん症状が悪化し、抱っこしただけで痛がるように。病院に連れて行くと実は変形性脊椎症だったという例もあります。
変形性脊椎症
老化が原因とも言われている変形性脊椎症は強い痛みがあり、触るだけで痛がるようになることもあるのです。症状が出ない場合もありますが、一般的にはねんざと同じようなびっこを引き、フラフラ歩くようになります。
症状が悪化すると歩行困難に陥ることもある為、早期に適切な治療を受けて手術を回避したいものです。
まっすぐ歩けず同じところをぐるぐる回る、首を不自然にかしげて目をきょろきょろさせるなどの、明らかに心配な症状は大至急病院へ。内耳炎や中耳炎の影響から前庭に障害が出ている場合があります。
前庭障害
前庭障害の症状は突然現れ、平衡感覚が失われるため食事をとることができなくなることも。早期発見での投薬治療で症状の多くが改善されると言われていますが、後遺症としてくびをかしげたままになってしまうこともあります。
喋ることができない愛犬はどんなに痛みがあっても飼い主さんを喜ばせようと必死にふるまいます。いつもと違う症状があればどんなささいなことでも動物病院では親身に診察してくれます。
大切な愛犬の為に病気を早期発見し、健やかな毎日をサポートしてあげたいものですね。