12Apr
どんなに仲良しの猫でも、本能として縄張り意識があります。
避妊・去勢手術をした後の猫でも、興奮したときマーキングをしたり、身体のニオイをすりつける行為をして、自分の縄張りを主張します。
マーキングの方法は様々ですが、その中でも、最も主張の強いマーキング方法がオシッコの匂いです。
トイレは自己主張の場
トイレは家の中で生活する猫にとって最も自分の縄張りを主張しやすい場所なのかもしれません。去勢後でも縄張り意識の強い猫はスプレーで自己主張を繰り返します。
その為、多頭飼いの場合はトイレも飼い猫数+1用意した方が良いのです。
「どのトイレでどの猫がするか」といった所有権を決める必要はありません。他の猫の匂いを嗅ぎ、同じトイレを使うことで共存者が居ることを互いに示します。もちろん、それを嫌う猫もいます。
飼い猫数+1のトイレはストレス軽減
常に使用するトイレで他の猫のニオイを覚え、それを受け入れる猫もいれば、非常に神経質に反応する猫もいます。
住宅環境が許す限り、飼い猫数+1のトイレを置くと、よりストレスを減らして上げる事が出来ます。
普段は共用を使っていても、機嫌が悪いとき、喧嘩したとき、体調が悪い時などは他猫の匂いがするトイレを使いたく無い場合もあります。私が飼っている猫のうち、1匹は自分のオシッコの匂いすら嫌います。そのため、緊急避難としての予備トイレも用意しています。
また、大と小を使い分ける猫もいます。そのくらい猫にとってトイレは重要な場所なのです。
「そんなに沢山トイレを置けない。」と言う場合は、トイレ砂でニオイを抑えたり、小まめにお掃除をし、猫が気持ち良くトイレに行ける環境づくりをしましょう。
システムトイレを使う場合は、(説明書にある交換の目安)÷(猫の数)で計算して早目に取り替えてあげることが必要です。
トイレのタイプもバリエーションがあります。複数置く場合は、設置場所や猫の体格、性格も考慮して選びましょう。