10Apr
猫も人間同様に成人病・ぜいたく病に陥りがちです。完全室内飼いは現代の猫飼育の基本であり、長寿命のポイントでもあります。しかし、同時に栄養や運動が偏るため、食事制限や栄養制限にも気を配る必要があります。
糖尿病になったロシアンブルーのお話し(飼主さんの体験談)
我が家の猫はロシアンブルーで糖尿病を患っています。
人間もそうですが、糖尿病にとって肥満は大敵!
うちの猫も病気が発覚した時には、やはり太り気味な状態でした。
現在は交通事故や病気の感染等のリスクを考えると、完全室内飼いは当たり前ですよね。
愛猫ももちろん生まれた時から外の世界を知りません。
キャットタワーを置いたくらいでは完全に運動不足で、食べることが楽しみになりがちです。
しかし愛猫に少しでも長生きしてもらうためにはダイエットをさせなければと、いろいろ調べた結果、
病気なので運動を増やすことはリスクが高いと考え、減量用フードへの切り替えを選択しました。
まずは摂取カロリーを減らすことが基本です。
今は各社から健康的に減量させるために工夫されたフードが発売されているので、早速購入しました。
いきなり切り替えると猫が違和感を感じてストレスになってしまうかもしれないので、最初は1/3から徐々に混ぜる割合を増やして、最終的には全て減量用のフードにしました。
もちろんおやつは禁止です。
極端なダイエットにならないよう慎重に、お医者様とも相談しながら時間をかけて進めた結果、体重を無事適正な状態まで減らすことができ、血糖値もかなり下がりました。
これからも油断せず、飼い主としてきちんと管理していきたいと思います。
解説:ダイエットは無理をせずに
若いうちでも無理なダイエットを強いると空腹を紛らわすために異常行動に出たり、空腹を耐えるために動かなくなったりと弊害が多く出ます。また、水分補給量なども急激に変化するので尿路疾患を併発する場合があるので要注意です。
フードを急に変えない、量を少しずつ減らす、トイレや健康チェックは普段以上に念入りにする事をお薦めします。可哀想と思っても「オヤツ」は厳禁。どうしてもという場合は、本当にわずかだけ上げ、その分食事量全体で調整しましょう。
徐々に行えば、猫は自然とその食事量に合わせた生活をするようになります。生活満足度を向上させるのが長生きの秘訣。食事が減っても飼主さんがケアをすれば、食事の楽しみが減っても他の好奇心で心は満たされます。
チェックポイント
- 食事の変更は徐々に
- 水を飲んでいるかチェック
- 尿の量や色、匂いに変化が無いかチェック
- 空腹のあまり生活用品を噛んだり開いたりしてないかチェック
- オヤツをせがまれたら遊ぶ、グルーミングする
- 1日の摂取カロリーを管理しましょう