3Apr
ノミ駆除はノミの生態を知らないと失敗します。お風呂に入れた、綺麗にしたからノミ問題は解決した?いいえ、ノミにつかれたら、そんな事では退治できません。
目に見えるノミはわずか5%
実に大半は卵の状態です。目に見える大人のノミは5%しかなく、50%以上が卵の状態、残りの45%が幼虫かさなぎの状態です。
つまり、あなたが退治したノミは5%だけ。1匹見つけたら20倍は隠れています。
殺虫剤や一時的なシャンプーは成長したノミを殺すのに有効であっても、ノミの問題が解決されるわけでは無いのです。
特に卵である場合、高温多湿を好み、一般的なシャンプーも卵を殺すには至りません。
ノミの卵を殺す手段
ノミの卵や幼虫は乾燥に極端に弱いため冬場はふ化できません。冬にノミが減るのもこれが理由。ペットが寝る場所に除湿機やエアコンを付けてあげるだけでも繁殖を防止することが出来るのです。
シャンプーの後に丁寧にドライヤーで乾燥させてあげるのも良いでしょう。
ノミが卵を作らなくなる
シダー、シダーウッド(針葉樹)から取れるオイル、シダーオイルの香りはノミが苦手な成分が含まれています。この香りが付いている間、ノミは産卵しなくなります。繁殖力が低下するので効果的な予防が可能になります。但し、アレルギーを持つ犬や猫もいるので注意が必要です。
フロントラインシリーズ
最終的にはフロントラインなどにより長時間の駆除効果に期待することになります。これはノミを駆除するためで、予防に頻繁に使う場合は信頼できる獣医師の指導に従って下さい。
犬の散歩や外飼いの猫はノミの危険性が高く、ノミ予防が必要です。しかし特にフロントラインプラスは(S)-メトプレンという成分が含まれており、猫には有害です。
完全室内飼いの猫の場合はお掃除と衛生管理(シャンプーやブラッシング)だけでもノミは予防できる事が多いです。
フロントラインは危険?
決してそうではありません。特定の試験をパスした商品であり、獣医師からしか購入できないのも安全性の証といえます。一方で、強い薬剤を使っていることもあり、ごく稀に強い反応や異常が生じる可能性もあります。特にスポットしてから数時間は健康状態に注意を払ってあげましょう。
上にも書いた通り、完全室内飼いの猫であれば薬を使わなくても予防はできるので濫用しない事も重要です。
犬は多くの場合、散歩が欠かせませんから予防が重要となります。ノミを持ち込まないのが理想ですが、それは難しいと思うので、生活環境を清潔にし、乾燥を保つことでノミの繁殖を防止することに集中しましょう。
ノミを見つけたらバルサンも
フロントラインだけでは散乱した卵の除去には至りません。寝床で孵化する可能性も高いのでバルサンなどで徹底駆除しましょう。ノミを発見してから48時間程度が最初の駆除の目安になります。(24時間程度で卵が孵化する。)
卵のふ化をブロックできれば大量繁殖の危機を乗り切れます。
掃除機は必須
誤飲しないように部屋を立ち居入り禁止した上で、乾燥剤や食塩を撒いて、1日置き、その後、掃除機で完全に取り去るのも効果的と言われています。水分がない状態では卵が孵化できないためです。
卵の除去と乾燥
結論、「卵のふ化を阻止する事」「乾燥させる事」この2つが駆除と予防に重要なことです。